運命後,捏造,

Cacao…%

 

 

 

【Cacao…%】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いつから婚約は破棄に?
オーブで亡命なさっていらした時ですか?』

 

 

………いつからでしょう

 

 

私の興味対象がアスランを離れ………アスランのことを知ってると言った少年に移ったのは………

 

 

【Cacao…%】

 

 

.

 

 

 

僕のトリィも………アスランが作ったものなんだ

 

 

無口な婚約者とは違う、優しく話す声に、敵地に置かれた私の心は癒されていく。

 

まさか………あのヒトの話題でここまでお話しができるとは………思いもしなかったのは確か。

 

首席でアカデミーを卒業した彼は、確かに話題にコト欠かなかった。

 

でも、私にとってはその話題すらちんぷんかんぷん。

 

別に、拳銃の握り方やら、爆弾処理のソフトをブートするのに何秒かかったとか………そんなことどうでもいいですもの。

 

アスランのことを………皆様褒め称えて………優秀だと言ってくれますけど………ね。

 

 

血のバレンタイン以降の………彼は………

 

お母様がいなくなった後の彼は………

 

 

『………すみません……お待たせしまして………』

 

『………お忙しいのでしょう??』

 

 

.

 

 

 

父、シーゲル・クラインが良く利用するレストランだからこそ、二人で気軽に食事できるだろうと………。

 

お母様がいたときのような………照れのある笑いを見せなくなったアスラン。

 

相変わらず………優雅にナイフとフォークを使うも………

 

心、ここに有らずな形で食事をするアスラン。

 

………そして

 

 

『………もう………いただかないのですか?』

 

『………ぁ………えぇ………』

 

………ナイフとフォークを重ねて置いたアスラン。

 

 

皿の上には、半分近く………料理を残していた。

 

 

.

 

 

 

『口に………合いませんでしたか?』

 

『い……いえ………』

………食欲が………沸かないんです。

 

 

ポツリと洩らす呟きに、私はカバンの中に入れたものの存在が不必要なのではないか?………と感じる。

 

 

会うたびに………精悍になっていく彼。

 

ぽっちゃりしていた私の好きな白い頬は、アカデミーに入ってすぐに失われた。

 

たわいもない日常の天気を述べていた唇も、今はあまり開くことがなくなった。

 

 

彼がアカデミーを卒業してからわかったの。

 

首席をとった事実と………その為に彼は何を自身の中で排除したか………

 

そして、私の元に戻ってきたアスランは………婚約者ではなく軍人だったの。

 

 

.

 

 

 

 

彼が話しをしたくないのは………

 

彼なりの優しさ………だから

 

 

軍の話し………

 

 

戦場の話し………

 

 

私を楽しませる話しじゃないから………

 

 

私を楽しませるのは日常の話し………

 

 

花の煌めき………

 

 

鳥の微笑み………

 

 

風の溜め息………

 

 

月の小言………

 

 

アスランは………そんな世界と接しなくなっているのを充分………わかっていたから………

 

だから、口を閉じてしまうの。

 

 

.

 

 

 

同じ戦場にいるのに………

 

 

………敵軍の少年に純粋なモノを見つけてしまったの

 

 

彼を見つめる翠の瞳………決壊しそうな程の涙を溜めながら、貴方は叫んだわ。

 

 

………俺がお前を撃つ………

 

 

………と

 

久々に見れた貴方の素顔。

 

アスラン………貴方は………

 

婚約者の私にすら………

 

………本心を隠すように

 

 

………戦争が貴方を変えたの?

 

それとも

 

 

戦争で貴方は自分を変えた………の………?

 

 

.

 

 

 

夕食前に立ち去ったアスラン………

 

サヨナラのキスはいつも遠慮がちに頬に落とされる。

 

いつもは………慣例的なのに………

 

 

………どうして、今日は少し熱を帯びた瞳で私を見るの?

 

顕らかに………動揺した瞳………

 

自信のない色の理由は、後悔?喪失?それとも………

 

 

自分のモノだと言えるなら………私の唇にキスしてよ!!!

 

アスラン・ザラ!!!

 

 

そうしてくれたら………

 

 

私は………あの告白を撤回できるかも知れないのに………

 

 

.

 

 

 

 

 

 

………あの方………私………好きですわ………

 

 

.

 

 

気持ちに正直に進んで………私は今、キラの隣にいる。

 

 

そしてアスラン………

 

 

貴方の隣には最愛のヒトの双子の姉。

 

 

………たまに思い出すの

 

アカデミーにいたアスランと食事した時に、カバンの中に入れたものの存在………

 

渡そうとしていたチョコレートの味………

 

そのカカオの成分と、私のキモチが………多分きっと

 

 

反比例だったんだ………と

 

 

fin.
20100131-132【Cacao…%】

 

 

 

 

 

【編集後記】

 

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合同記者会見場所でのラクスの回顧録。よく使う番外編です。

ラクスにとって、その時渡そうとしていたチョコレートはミルクチョコレートだったんですね。

でも、とてもそんな雰囲気ではない。

アスランとの会食はビターすぎたのです。

 

 

記者会見話はこちら。
キラとカガリの誕生日2018年5月8日に公開予定。

Royal・Quartet このお話は三部作のラストのお話です。 spring・bird⇒mimosa⇒Royal・Quartetの順に読んで...

 

 

20180314ねじ

 

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