おせち料理が今の形になったのは、江戸時代からと言われています。
天下統一の争い事がなくなったので、昔からなんとなく続いていた文化が広まって行ったのでしょうね。
漢字で書くと【御節料理】となることで、勘の良い方はわかるかと思いますが、当初は季節の変わり目を祝う為のお祝い料理でした。
節句っていくつあるの?中国の陰陽五行説から取り入れました。
1月7日の七草、3月3日の桃の節句、5月5日の端午(菖蒲)の節句・・・
スーパーでもこの日にちなんだ食べ物、七草の時は七草粥セット、桃の節句であるひな祭りの時はちらし寿司
、端午の節句の子どもの日は柏餅
とちまき
が販売されますので、節句を意識する機会がありますね。
このように、今でも風習として季節の節目の祝いをするのが、日常生活の中に深く残っているのです。
江戸時代に節句は全部で5つに定められました。
それまではもっと細かくあったようです。
中国の陰陽五行説にちなみ、全部で5つとし、公的に祝日としました。
全部で5つあったにも関わらず、最近印象が薄くなってしまった節句が二つあります。
7月7日の七夕と、9月9日の菊の節句です。
七夕の節句料理は素麺、菊の節句は菊酒。
給食を提供する小学校や保育園では素麺にちなんだメニューが提供されますので、覚えている方も多いかもしれません。
でも、菊の節句はお酒・・・。
(まだ、菊の花のお茶の方が需要がありそうですけれどね。月見酒なのですかね?)
菊の花の漬物や菊の花のお浸し
も食材としてインパクトがありません。
血液を浄化させる作用があるらしく、一部の地域では食事に取り入れているようです。
でも、どちらかというと、食用というよりも、咲いているものを愛でる方が王道になってますね。
お酒をたしなむ方々に、満ち欠けする月を眺めながら思い出してもらえるといいのですが・・・ね。
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おせち料理が特別料理となったのは元旦だから。
江戸時代に作られたご節句にちなんだ風習の中で、新たな歳を重ねる、新年を迎えるという意味で元旦が特別な日として祝われるようになっていきました。
特別な日だから、お祝いしようという事で、手間暇かけた料理を作るようになっていったのでしょう。
元旦という新年の節目を祝い、正月三が日は特別な料理をいただく。
これが御節料理(おせち料理)となり、現在も多少料理の内容に変化は出てきましたが、概要は脈々と伝わりました。
江戸時代の頃はおせち料理とはいえ、皿に盛られたものでした。
明治時代以降になり、おせち料理が重箱に詰められるようになったのです。
随分最近なのですね。
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なぜ、重箱に詰めるようになったのかと言いますと、たくさんの福が重なるようにとの願いを込めてという言われがあります。
もしかしたら、西洋の文化が入ってきたことから、一般の方にも衛生面への気遣いが出てきたのでしょう。
蓋がついているので埃や虫が入らない、重箱を重ねることで省スペースになる、と言う使い手側の理屈と実用を兼ねて重箱が広まったのかもしれませんね。
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